カテゴリ:水素治療
水素治療編6<水素治療が効かない?>
ヒトも動物も高齢化社会を生きるようになった現代で、
より長く健康な生活を送る、つまり健康寿命を延ばすことは永遠のテーマなのではないかと思います。
水素療法は健康寿命を延ばしてくれることに大きく貢献してくれる可能性を秘めています。
興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。
今回のコラムは、
今までのコラムで水素の抗酸化作用が身体にとって良いものであると知ったので水素治療を始めてみたものの、
期待した通りの効果が出ない場合があるということを考えてみましょう。
単純に水素治療は無効だったと考えればよいとおっしゃる方も多いかと思いますが、
その判断の前に振り返ってみてほしいことがあります。
<振り返りポイント①>
根本的な原因の無視はないか
症状や疾患の背後には根本的な原因が存在することがあります。
基礎疾患のことですね。
基礎疾患を無視すると、治療の効果が限定的になる可能性があります。
水素は基礎疾患のせいで生じた体への悪影響を軽減できる可能性は十分あるものの、
基礎疾患を治癒することは難しい場合があります。
<振り返りポイント②>
酸化ストレスを増やす生活習慣がないか
「食生活の乱れ」「喫煙」「飲酒」「ストレス」「紫外線」「睡眠不足」
これらにより酸化ストレスは増加します。
残念ながら水素は万能薬ではありません。
これらの生活習慣の見直しなくして良い結果は得られません。
むしろ、生活習慣を見直すことで水素の効果が最大限に発揮する
と考えた方がよいです。
私が診察中にたとえ話でお話するのが、
「ブラック企業に勤め続けながら、うつ病を治療できるか」です。
ヒトの末期がん患者さんを多く診察しているお医者さんが学会で話していたのは、
病院から提示される治療だけでなくがんと向き合うために自身の生活をきちんと見直し、行動できる患者さんは末期がんであってもがんが縮小していくこともありますが、
生活を改められない患者さんは治療が奏功しないことが多いとのことでした。
どちらの例も、病気を治すには
まず第一に薬を使えばよい
薬さえ使えばよい
ということではなく、
生活環境の見直しもとても重要ということを表していると考えるとよいでしょう。
<振り返りポイント③>
水素の摂取量
生活習慣は改善したが効果が期待外れ…という場合は
摂取する水素の量が足りているかどうか考えてみましょう。
活性酸素は呼吸をして生きている以上、毎日発生し続けています。
そして悪玉活性酸素は蓄積し、体内から排除されにくいという性質を持っています。
つまり、水素治療が効果を示すには、
これまでの間に蓄積してしまった悪玉活性酸素を減らすこと
日々産出される活性酸素を減らすこと
細胞内に水素が届くこと
この3つを達成することが必要なので、
治療の初期には蓄積した活性酸素を処理するためにより多くの水素が必要になりますし、
日々産出される活性酸素の量が多い場合にはより多くの水素が必要になると考えられます。
水素治療はまだ推奨摂取量などのデータが乏しいので、明確な指標を立てることが難しいですが、
効果を得られにくい場合は摂取量を増やしてみることも検討すべきだと思っています。
水素水での水素の摂取は吸収できる水素の量が少ないので摂取量の過剰に関する配慮は不要でしょう。
(水分の過剰摂取には注意が必要ですが。)
水素ガスの吸入はその他の方法と比べ、圧倒的に吸収できる水素の量が多いものですが、
今のところ明らかな有害事象の報告はありません。
サプリメント(当院で販売している製品)は腸内で水素が発生するものなので、
過剰に摂取することで腸の張りを感じることがあるかもしれません。
その場合は一度休止し、張りが落ち着いたら摂取量を減らして再開しましょう。
これらのポイントを理解することで、
犬や猫でも水素治療が有効に作用する可能性が高まると考えられます。
ぜひぜひ参考にしてみてください。
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